正期産の骨盤位に対する外回転術

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36週以降の外回転術により骨盤位出生および帝王切開の機会が減少します。 出生時に胎児の頭が先進する方が、胎児と母親に対する危険性が少なくなります。 外回転術(ECV)は、殿部が先進している胎児を母親の腹壁から手で操作して頭が先進するように変える方法です。 1,245名の女性の7件の本レビューでは、胎児が妊娠約36週以降に頭が先進していない場合、 ECVにより出生時に逆子である確率が低下し、帝王切開率が低下しました。

著者の結論: 

正期産での頭位回転の試みにより、非頭位分娩出生および帝王切開の機会が減少した。 ランダム化試験からの正期産の外回転術の合併症を評価するエビデンスは十分ではなかった。 大規模な観察研究では合併症はまれであると示唆されている。

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背景: 

骨盤位の管理、特に外回転術(ECV)による胎児体位の用手操作に関しては議論が続いている。 ECVにより骨盤位数および帝王切開数が減少するが、本処置の合併症も報告されている。

目的: 

本レビューの目的は正期産近くでのECVが妊娠アウトカム指標に及ぼす効果を評価することであった。 ECVを促進する方法および正期産前のECVを別々にレビューした。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group Trials Register(2012年8月7日)を検索した。

選択基準: 

骨盤位妊婦を対象に、ECV非実施と正期産近くのECV(陣痛抑制併用または無併用)を比べたランダム化試験

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に適格性および試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

7件の研究を選択した。 これらの研究からプールしたデータでは、ECVを試みた場合、非頭位出生[7試験、女性1,245名、 リスク比(RR)0.46、95%信頼区間(CI)0.31~0.66]、および帝王切開(7試験、女性1,245名、RR 0.63、95%CI 0.44~0.90)の統計学的に有意で臨床的に意味のある減少が示された。 1分後アプガースコア7点未満(2試験、女性108名、RR 0.95、95%CI 0.47~1.89)、 5分後アプガースコア7点未満(4試験、女性368名、RR 0.76、95%CI 0.32~1.77)、 臍帯動脈血pH低値(1試験、女性52名、RR 0.65、95%CI 0.17~2.44)、 新生児の入院(1試験、女性52名、RR 0.36, 95%CI 0.04~3.24)、 周産期死亡(6試験、女性1,053名、RR 0.34、95%CI 0.05~2.12)、 登録から出産までの時間(2試験、女性256名、重み付け平均差-0.25日、95%CI -2.81~2.31)に有意はなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2013.2.19

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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