経皮的電気刺激によって血流が改善されると考えられるため、胎児の成長を促す上で役立つと示唆されている。

胎盤機能不全の疑いに対して経皮的電気刺激(TENS)療法を受けた妊娠中女性において、胎盤を介した血流が改善されるかどうかを示すエビデンスはない。

母体からの栄養や酸素が不十分な胎児は、血管を変化させてこの状況を補うと考えられる。その結果、胎盤機能不全に至る場合がある。ドップラー式超音波では、音波を利用して、妊娠中の子宮、胎盤および胎児の間における血液の流れを検出する。TENSは、非侵襲性の治療法であり、皮膚に留置した電極を介して電気刺激を与える。ドップラー式超音波で胎盤機能不全の疑いと診断された女性において、TENS療法が子宮、胎盤および胎児の間における血流を改善することを示すエビデンスは、本レビューでは認められなかった。

著者の結論: 

胎盤機能不全が疑われる女性の管理における経皮的電気刺激の使用を評価する上で十分なエビデンスは認められない。

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背景: 

経皮的電気刺激によって血流が改善されると考えられるため、胎児の成長を促す上で役立つと示唆されている。

目的: 

目的は、胎盤機能不全の疑いにおける胎児の成長促進に対する経皮的電気刺激の効果を評価することであった。

検索戦略: 

CochranPregnancyandChildbirthGroup'sTrialsRegister(2009年6月)を検索した。

選択基準: 

胎児成長不良または胎盤機能不全が疑われる女性を対象に経皮的電気刺激とプラセボまたは無治療を比較する許容可能な比較対照試験。

データ収集と分析: 

試験の質を評価した。

主な結果: 

対象とした試験はなかった。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2017.11.10]
《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 
Translation notes CD000079

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