介入のシステマティックレビューにおける健康の公平性への影響の評価方法

世界のすべての国の健康は、社会経済的地位に応じて不均等に、そしてある程度不公平に分配されている。健康と長寿は富裕層が最も高く、社会経済的地位の低下とともに着実に減少していく。回避可能で不公平な不平等は、健康上の不平等と呼ばれてきた。健康の公平性の向上は、2009年の世界保健総会で承認され、国際的な政治的重要性を獲得した。健康の公平性への影響を考慮したシステマティックレビューの失敗は、意思決定者の限界として引用されている。したがって、システマティックレビューにおける健康の公平性への影響を評価する方法のメリットとデメリットについてのガイダンスが必要である。

このレビューでは、システマティックレビューを集めて検討した34の方法論的研究が確認された。健康の公平性への影響を評価するための方法論的アプローチとして、レビューにおける記述的評価、レビューに含まれる試験の記述的評価、分析的アプローチ、適用性評価の4つの方法論的アプローチを明らかにした。しかし、これらのアプローチのいずれかに取り組むための最も適切な方法は不明瞭である。システマティックレビューにおける健康の公平性への影響の評価方法について、方法論的ガイダンスが必要である。特定の集団の分析は、その信頼性が評価されるように十分な詳細さで正当化され、報告される必要がある。恵まれない人々への適用可能性や妥当性に関する判断の透明性を高める必要がある。

訳注: 

《実施組織》 阪野正大、小林絵里子 翻訳[2020.07.30]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《MR000028.pub2》

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