慢性閉塞性肺疾患患者において、呼吸リハビリテーション後の監督下における維持療法は通常の治療と比較して有効か?

背景

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方には、呼吸リハビリテーションが有効である。呼吸リハビリテーションを行うことで、症状、生活の質、運動耐容能が大きく改善し、入院回数が減る可能性がある。このレビューでは、維持リハビリテーションプログラムが有用かどうかを検討する。維持リハビリテーションとは、呼吸リハビリテーションプログラムが終了した後に行われる、監督下の運動トレーニングである。典型的な維持リハビリテーションプログラムは監督下で実施される。

検索日

エビデンスは2020年3月31日現在のものである。

研究の特徴

このレビューには、1799人のCOPD患者を対象とした21件の研究が含まれた。維持リハビリテーションプログラムは、月1回またはそれ以下の間隔で監督されていたが、2つの研究ではセッションの間隔がそれ以上に長かった。すべてのプログラムは監督されていたが、電話で監督されたもの、対面で監督されたもの、その両方が混在しているものもあった。このレビューでは、すべての維持プログラムで、監督付きの運動トレーニングが行われた。また、一部のプログラムでは教育セッションも行われた。ほとんどのプログラムは6ヶ月から12ヶ月の間継続された。

結果

6~12ヵ月後の追跡調査では、通常のケアと比較して、監督付きの維持プログラムは生活の質と身体機能をわずかに改善したようであった。これらの研究では、入院や増悪、死亡率の減少は認められなかった。維持プログラムに関連する有害事象はなく、安全であることが示唆された。

エビデンスの確実性

多くの研究では、参加者が介入群と対照群のどちらに属するかを知っていたため、高いバイアスのリスクがあった。いくつかの結果は、少数の研究や患者に基づいており、結果として一貫性のない、不正確なものとなっている。つまり、これらの結果は、すべての監督付き維持プログラムの提供モデルに当てはまらない可能性がある。

訳注: 

《実施組織》 堺琴美、小林絵里子 翻訳[2021.09.02]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD013569.pub2》

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