コリンエステラーゼ阻害薬はパーキンソン病や認知症の人に効果がある。

レビー小体型認知症(DLB)と、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)の臨床的特徴は共通点が多い。DLBおよびPDD患者は、神経伝達物質であるアセチルコリンの皮質レベルに特に重度の欠損があるため、コリンエステラーゼ阻害剤として知られている化学物質群を用いてその分解をブロックすることで、臨床的な改善につながる可能性がある。6つの試験では、コリンエステラーゼ阻害薬で治療された認知症を伴うパーキンソン病(PDD)患者とパーキンソン病の認知機能障害(CIND-PD)を持つ患者における包括的評価、認知機能、行動障害、日常生活動作評価尺度の統計的に有意な改善が示された。現在のところ、CIND-PD患者という限定されたサブグループのみに対してコリンエステラーゼ阻害薬を使用することを支持するエビデンスはなかった。単一試験では、コリンエステラーゼ阻害剤で治療されたDLB患者において統計的有意な改善は認められなかった。この患者群におけるコリンエステラーゼ阻害剤の効果を明らかにするためには、さらなる試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》冨成麻帆、 阪野正大 翻訳[2020.10.26]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD006504.pub2》

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