急性虚血性脳卒中に対するアカントパナクス(ウコギ属植物)

脳卒中の大多数は、血栓が脳の血管を詰まらせる場合に生じる。適切な血液供給がないと、脳はすぐに損傷を受け、それが永続的になりうる。脳卒中による損傷は、腕や脚の脱力や言語障害や視覚障害を引き起こす。実験的な研究やヒトでの試験のデータから、中国伝統医学であるアカントパナクスが急性虚血性脳卒中の患者に有益な可能性が示唆されている。アカントパナクスは中国で長年にわたり脳卒中の治療に使用されてきた。急性虚血性脳卒中におけるアカントパナクスの作用について信頼できる評価を得るために、参加者962例を組み入れた13件の試験のデータをレビューした。試験の質は低く、急性虚血性脳卒中の治療におけるアカントパナクスの定期的な使用を支持する十分なエビデンスは存在しなかった。さらなる質の高い試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD007032.pub2】

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