新生児における出生時の酸素欠乏(低酸素性虚血性脳症)に対する幹細胞を用いた治療

レビューの疑問

幹細胞を用いた治療法は、出生時に脳の酸素欠乏がみられる新生児(低酸素性虚血性脳症)の命を救うのか、あるいは長期的な発達を改善するのか?

背景

出生時の酸素不足は、新生児の脳にダメージを与える可能性がある。脳の損傷が重症ではない新生児は完全に回復するか、軽度の問題しかない場合がある。より深刻な損傷を有する新生児の場合は、これが死につながったり、以後の人生における問題につながったりすることがある。例えば、これらの新生児の中には、脳性麻痺や知的障害などの問題を発症する場合がある。このような疾患を治療するためのアプローチとしては、現在のところ冷却(脳温を低下させること)しかない。このレビューの目的は、幹細胞を用いた治療によって、出生時に脳の酸素化が不十分であった新生児の死亡を減らし、長期的な発達を改善できるか評価することである。幹細胞を用いた治療法においては、幹細胞は注射などにより新生児へ投与される。これらの幹細胞は人間や動物から採取したものや、臍帯血、骨髄、その他の身体の一部から採取したものなどがある。そして、これらの細胞は酸素不足で損傷した脳細胞を修復する。

主な結果

我々のレビューに含めることの出来る研究は見つからなかった。3つの可能性のある研究を特定しましたが、それらの研究は設計の仕方から除外され、その結果は我々のレビューの質問に答えることができなかった(第1相研究)。15件の研究が進行中である。

このレビューはどの時点のものか?

2020年6月までに入手可能な研究を検索した。

訳注: 

《実施組織》大須田祐亮(北海道医療大学)、堀本佳誉(千葉県立保健医療大学) 翻訳[2020.1.12] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。  《CD013202》

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