固体臓器ドナー登録を増やすための介入方法

論点

移植可能な臓器の数を増やすことが世界的に求められている。1つの方法としては、より多くの人が臓器提供者として登録してもらうことである。

実施したこと

そこで、臓器ドナー登録を促すためのさまざまな方法を検証した46件の研究を調べた。これらの研究のうち、16件は実際のドナー登録を測定し、27件は登録/提供の意思を測定し、3件はその両方を測定したものであった。

わかったこと

研究は、学校、運転免許センター(DMV)、プライマリーケアを提供する医療施設、地域社会など、さまざまな環境で行われていた。また、登録者数を増やすために、教育、ピアリーダーの育成、DMVや医療従事者の育成、臓器提供に関する情報を一定の方法で組み立てて表現するなど、さまざまな方法が用いられた。

その結果、登録・提供の意向や実際の登録率に対して、介入群では全体的に小さな効果があることが分かったが、他の戦略よりも効果的である方法は特定できなかった。臓器提供教育を行うピアリーダーを地域で養成することで登録率が向上する可能性があり、また、移植ネットワークのメンバーによる教室での教育が、登録/提供の意思を向上させる可能性があるという励みとなるエビデンスが得られた。また、臓器提供に関する情報を一定の方法で組み立てて表現することで、人々の登録/提供の意思を高めることができるというエビデンスもあったが、さらなる研究が必要である。

結論

要約すると、臓器提供登録を増やすための方法には一定の効果がみられたが、それを実施する環境、対象者、方法により大きく異なっている。

訳注: 

《実施組織》季律、冨成麻帆 翻訳[2021.05.23]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD010829.pub2》

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