てんかんに対する免疫グロブリンの静脈内投与

背景
てんかんは、脳からの異常な放電によって再発性発作が引き起こされる疾患である。てんかんの人は、様々な免疫学的異常を呈することがある。ほとんどの発作は抗てんかん薬でコントロールできるが、これらの薬に耐性のある発作を起こすこともある。免疫グロブリン療法(IVIg)などの他の種類の治療を必要とする場合がある。IVIgは、献血者の血漿から抽出した無菌精製血液製剤である。IVIg治療は貴重なアプローチであり、その有効性はてんかん管理に重要な意味を持つ。

本レビューでは、てんかんのコントロールのための治療薬としてのIVIgの有効性を評価した。薬剤耐性てんかん患者を対象に、アドオンとしてのIVIgとプラセボアドオンの治療効果を比較した試験は1件(61名)のみであった。

結果
レビューの結果、てんかん治療薬としてのIVIgの使用を支持する説得力のあるエビデンスはなく、さらなるランダム化比較試験が必要であることが示唆された。

エビデンスの確実性
対象となった研究は、バイアスのリスクが不明と評価されたり、バイアスのリスクが低いと評価された。GRADEの方法論を用いて、エビデンスの確実性が低いと評価された。つまり、本当の効果は、発見されたものとは実質的に異なる可能性があるということになる。

エビデンスは2018年12月20日現在のものである。

訳注: 

《実施組織》冨成麻帆、 阪野正大 翻訳[2021.01.09]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD008557.pub4》

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