脳卒中後の疲労に対する介入

レビューの論点:私たちは脳卒中患者の疲労回復及び予防のために行われている様々な介入の効果についてのエビデンスを調査した。

背景:疲労は脳卒中後によく見られ、悩ましい問題であるが、脳卒中患者に対して、疲労の回復及び予防のために推奨されている介入はない。したがって、脳卒中患者に対し、何らかの介入が疲労の出現または重症度、あるいはその両方を軽減できるかどうかを調べることが重要である。

研究の特性:これは2014年5月時点でのエビデンスである。私たちは703名の脳卒中患者を対象とした12件のランダム化比較試験(対象の人々が2つ以上の治療グループのうちの1つに無作為に割り付けられる臨床試験)を調査した。これら12の研究のうち、8つの研究は疲労のある人のみを対象とし、疲労の回復を主な目的としたものであった。疲労の予防を主な目的とした研究はなく、他の4つの研究は、疲労の回復もしくは予防を主な目的にはしていなかったが、評価項目の一つとして疲労を報告していた。

主な結果:脳卒中患者の疲労回復及び予防に対して何らかの介入を行うように勧める十分なエビデンスはなかった。

エビデンスの質:研究の質は全般的に低かった。 特定された各介入が単一の研究のみで調査されていたため、利用可能なデータは限られていた。さらに、小規模で研究デザインの質が低いものもあった。したがって、より質の高い研究がさらに必要である。

訳注: 

《実施組織》菊井将太(A small circle of shrimps) 翻訳、阪野正大 監訳[2020.09.06]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD007030.pub3》

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