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大腸癌の肝転移患者の肝リンパ節転移は予後不良である。
目的
肝リンパ節転移のある大腸癌の肝転移に対するリンパ節郭清を併用した治癒的肝切除の利益と有害性を、他の治療法と比較し明らかにする。
検索戦略
ランダム化試験を同定するためにCochrane Hepato-Biliary Group Controlled TrialsRegister、コクラン・ライブラリのCochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、MEDLINE、EMBASE、ScienceCitation Index Expanded、LILACSを2009年9月まで検索した。
選択基準
肝リンパ節転移のある大腸癌の肝転移患者を対象に、肝切除(単独あるいはラジオ波焼灼療または冷凍切除と併用)を他の治療法(ネオアジュバント化学療法、化学療法、またはラジオ波焼灼療法)と比較しているランダム化臨床試験のみを(言語、盲検化、発表形式を考慮せず)検討した。
データ収集と分析
2名のレビューアが独立に、選択する試験を同定した。
主な結果
本レビューの選択基準を満たしているランダム化臨床試験は同定できなかった。この重要な課題に有意義に答えることのできる準ランダム化またはコホート研究も同定できなかった。
著者の結論
肝リンパ節転移のある大腸癌の肝転移患者における手術の役割を他の治療法と比較評価しているエビデンスは文献上で見いだせなかった。質の高いランダム化臨床試験は実施可能であり、肝リンパ節転移のある大腸癌の肝転移患者の最適な管理を明らかにするためにこれらの試験が必要である。
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