冠動脈疾患の予防のためのインフルエンザワクチン

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著者の結論: 

上記の研究では有意な効果が認められたが、冠動脈疾患に対するワクチン接種の効果を評価するにはデータが不十分であると結論した。

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背景: 

インフルエンザワクチンを接種することにより、冠動脈疾患のリスクが減少するようである。しかしエビデンスは少なく、利益の大きさは不明である。

目的: 

冠動脈疾患の一次予防と二次予防についてインフルエンザワクチンの利益の可能性を評価する。

検索戦略: 

Cochrane Central Register of Controlled Trials(2007年第4号)、MEDLINE(2005年~2008年1月)、EMBASE(2005年~2008年1月)を検索した。さらに、最近または実施中の試験のデータベースと論文の参考文献リストを検索した。最後に、インフルエンザワクチンに関する未発表データまたは試験について製薬企業に問い合わせた。言語に制約は設けなかった。

選択基準: 

冠動脈疾患をアウトカムとした一次予防または二次予防について、インフルエンザワクチンをプラセボまたは無治療の場合と比較しているランダム化臨床試験。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが事前に設定した様式を用いて独自にデータを抽出し、質を評価した。アウトカムに関するデータが欠如している場合は試験責任医師に問い合わせた。

主な結果: 

2件の選択した試験において、778例の参加者がワクチン接種またはプラセボにランダム化された。心血管イベントによる死亡は39例のみであった。さらに、急性心筋梗塞を発症していたのは35例のみであった。したがって、治療効果の推定は不正確である。

訳注: 

監  訳: 澤村 匡史,2008.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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