乳癌の既往がある女性における顔面潮紅に対する非ホルモン介入

著者の結論: 

クロニジン、SSRIとSNRI、ガバペンチン、リラクゼーション治療は、乳癌の既往がある女性において、顔面潮紅を軽減するのに軽度から中等度の効果を示した。

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背景: 

顔面潮紅は乳癌の既往がある女性においてよくみられる。ホルモン療法はこれらの症状を軽減することが知られているが、乳癌の既往のある女性においては有害作用を生じる可能性があるため推奨されない。非ホルモン療法の有効性はまだ不明である。

目的: 

乳癌の既往のある女性において顔面潮紅の軽減における非ホルモン療法の有効性を評価する。

検索戦略: 

Cochrane Breast Cancer Group Specialised Register、CENTRAL(コクラン・ライブラリ)、MEDLINE、EMBASE、LILACS、CINAHL、PsycINFO(2008年8月)、およびWHO ICTRP Search Portalを検索した。レビューや選択された論文の参考文献リストをハンドサーチし、会議議事録をレビューし、専門家に連絡を取った。

選択基準: 

乳癌の既往のある女性を対象として顔面潮紅の軽減のための非ホルモン療法とプラセボまたは無治療とを比較しているランダム化比較試験(RCT)。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが独自に関連性のある可能性のある研究を選択し、組み入れるかどうか決定し、参加者の特性、介入、アウトカム、選択した研究のバイアスのリスクに関するデータを抽出した。

主な結果: 

16件のRCTが選択基準を満たした。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とセロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)に関する6件、クロニジンに関する2件、ガバペンチンに関する1件、リラクゼーション療法に関する2件、ホメオパシーに関する2件、ビタミンEに関する1件、磁気装置に関する1件、鍼治療に関する1件の研究を選択した。多くの研究のバイアスのリスクは低いか中程度と評価された。連続アウトカムに関するデータの提示は研究間で一貫性がなかった。このため、結果を統合する可能性は排除された。3つの薬物療法(SSRIおよびSNRI、クロニジン、ガバペンシン)は顔面潮紅の回数と重症度を減じた。ビタミンEを評価した1件の研究は有益な効果を示さなかった。リラクゼーション治療に関する2件の研究のうち1件は有意な利益を示した。他の非薬理学的治療のいずれにも有意な利益はなかった。副作用の報告は一貫していなかった。

訳注: 

監  訳: 曽根 正好,2011.3.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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