成人2型糖尿病の治療のための食事指導

著者の結論: 

2型糖尿病の食事療法の有効性に関して質の高いデータはないが、利用可能なデータから、運動を採用することによって2型糖尿病患者における6ヵ月および12ヵ月後の糖化ヘモグロビンが改善すると思われる。現在有望な研究が進行中であるが、追跡期間中の様々な時点において様々な介入を検討するための適切にデザインされた研究が早急に必要である。

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背景: 

正式な診断直後の最初の食事管理は、2型糖尿病治療の基本として「受け入れられている」が、その有効性および伝達方法についての正式なシステマティックな概要は現時点ではない。

目的: 

成人2型糖尿病に対する様々な種類の食事指導の種類および回数の効果を評価する。

検索方法: 

コクラン・ライブラリ、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、AMED、参照文献を包括的に検索し、関連の専門家に問い合わせた。

選択基準: 

食事指導が主要な介入である6ヵ月以上のすべてのランダム化比較試験。

データ収集と分析: 

主任レビューアが全データを抽出し、質の点数化を行い、さらに他のレビューア6名の内1名が独立に同じ様に実施した。不一致は議論と合意により解消した。欠損データについては著者に問い合わせた。

主な結果: 

参加者1467例を追跡した計18件の試験を報告した36件の論文を含めた。本レビューで評価を行った食事方法は、低脂肪/高炭水化物食、高脂肪/低炭水化物食、低カロリー食(1日1000kcal)および超低カロリー食(1日500kcal)ならびに加工油脂食であった。2件の試験ではAmerican Diabetes Association exchange dietと標準的な低脂肪食との比較、5件の研究では低脂肪食と中脂肪食または低炭水化物食との比較評価が行われていた。2件の研究では、超低カロリー食と低カロリー食の効果が比較評価されていた。6件の研究では食事指導と、食事指導と運動の併用が比較されており、他の3件の研究では食事指導と、食事指導と行動療法の併用が比較評価されていた。すべての研究で体重および血糖コントロールが測定されたが、すべての研究が発表論文の中でこれらを報告していたわけではなかった。これらの研究で測定されたその他のアウトカムには、死亡率、血圧、血清コレステロール(LDLおよびHDLコレステロールを含む)、血清トリグリセリド、最大運動能力ならびにコンプライアンスがあった。結果から、定期的な運動は2型糖尿病患者において良好な血糖コントロールを促進する良い方法であることが示唆されているが、これらの試験はすべてバイアスのリスクが高かった。

訳注: 

監  訳: 相原 守夫,2007.10.5

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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