特集号:コロナウイルス(COVID-19):在宅ワークスペースで健康でいるために

コロナウイルス(COVID-19):在宅ワークスペースで健康でいるために

この特集号はCOVID-19特集 の1つであり、追加のレビューが公開されると更新される。

COVID-19の蔓延を減らすために、多くの国の労働者は仕事の習慣を変え、可能な限り在宅で仕事をしている。在宅ワークは、長時間座ってパソコンの前で作業することが多い。

この特集号は、コクラン・ワークと共同で開発されたもので、COVID-19のパンデミックにより在宅勤務時の健康とウェルビーイング(well-being)の維持に関するエビデンスをまとめたコクラン・レビューを集約したものである。身体活動の維持、作業環境の最適化、筋骨格系や眼の問題の予防に関連する介入の効果を評価したシステマティックレビューが含まれている。

本特集に掲載されているレビューはエビデンスをまとめたものであり、レビューされた介入が有効であることを意味するものではないことに留意が必要である。

 

健常就労者における筋骨格系症状および障害予防のための休憩スケジュール

仕事に関連した筋骨格系の症状や障害が多い状況では、休憩時間の適用が有益な場合がある。一般的に、休憩によって、作業中にストレスを受けた筋骨格構造が回復すると考えられている。このレビューでは、従来または代替の仕事と休憩のスケジュールと比較した場合の、健康な労働者における業務関連筋骨格系症状や障害を予防するためのさまざまな休憩時間に関する介入の有効性を評価した。

デスクワーカーにおける筋骨格性疼痛に対する職場での運動を推進する介入の効果

座り仕事をしている労働者は筋骨格系症状の有病率が高い。職業性の立位または歩行を促進する介入は、職業性の座位時間を短縮することがわかっているが、そういった介入がデスクワーカーの筋骨格系症状を改善するかどうかは不明である。このレビューでは、デスクワーカーにおける筋骨格性疼痛に対する職場での立位や歩行を推進する介入の効果を検証している。

座位で仕事をする時間を減らすための職場における介入

座りっぱなしの姿勢の職業に就いている人は多い。職場での身体運動不足と長時間座位でいることは、心血管疾患、肥満、総死亡率のリスク増加と関連している。このレビューでは、介入なし、または代替介入と比較して、職場での座位を減らすための職場介入の有効性を評価した。

日中働く人の覚醒度や気分を向上させるための職場照明

光への曝露は、生物学的プロセスにおいて、気分や注意力に影響を与えるなど、重要な役割を果たしている。労働者は日中に不十分または不適切な光に曝されることがあり、これによって気分障害および覚醒レベルの低下につながる。本レビューでは、覚醒と気分を改善するための照明介入の有効性と安全性を評価する。

コンピュータ利用者の眼症状の予防・治療のための屈折異常に対する光学的(視力の)矯正

コンピュータ使用者は、眼精疲労、眼痛、頭痛、複視やかすみ、灼熱感、刺激感、眼の乾燥、流涙など、視覚や他の眼の機能に問題が生じることがある。本レビューでは、コンピュータ利用者における眼症状の軽減と予防のための屈折異常の光学的(視力)補正の有効性、安全性、および適用性に関するエビデンスを検討する。

オフィスワーカーの上肢および頸部の仕事に関連した筋骨格系疾患を予防するための人間工学的介入

仕事に関連した筋骨格系疾患は、首や上肢(肩、上腕、肘、前腕、手首、手)に生じうる。このレビューでは、オフィスワーカーにおける仕事に関連した上肢および頸部筋骨格系障害の予防に対する、身体的、認知的および組織的人間工学的介入またはこれらの介入の組み合わせの効果を評価する。

 

謝辞

この特集号は、Jos Verbeek(共同編集者、 コクラン・ワーク)、Jan Hoving(副共同編集者、 コクラン・ワークのアムステルダム支部)、Monaz Mehta(編集者、コクラン編集メソッド部門)と協力して、Julitta Boschman(編集長、 コクラン・ワークのアムステルダム支部)によって編集されました。

翻訳

この特集号の日本語版は、増澤祐子が翻訳し、山本依志子が監訳した。(2020年5月16日翻訳)この特集号の英語版はコクラン・ライブラリで閲覧できます。コロナウイルス(COVID-19):在宅ワークスペースで健康でいるために

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Images By Tang Ming Tung/Getty Images

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Cochrane Editorial and Methods Department (emd@cochrane.org)

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