月経がある女性における貧血とその関連障害を予防するための週1、2、または3回の鉄補充食品

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世界で、出産可能年齢で妊娠中ではない女性の約1/3が貧血である。貧血の原因は複数あるが、持続する鉄欠乏が原因であることが非常に多い。貧血であると、女性は感染症にかかりやすく、身体能力や労働の成果が低下しやすい。妊娠すると、貧血の女性では新生児が出生時低体重になるリスクや分娩中に他の合併症が生じるリスクも高くなることがある。

3カ月間毎日の鉄補充(葉酸や他のビタミン、ミネラルとの併用の場合もある)が従来から、女性の貧血予防や治療の標準的方法であるが、吐き気、歯の着色、便秘などの副作用がしばしば伴うため、その使用は限られている。有効でより安全な毎日補充に代わる方法として、間欠的補充(週1、2または3回の連続していない日に補助食品を摂取)が提案されている。間欠的補充により、ヘモグロビン濃度が上昇し、望ましくない副作用が少なくなると示唆され、このため女性がより良く、より長期に介入を遵守しやすくなる。このレビューでは、間欠的鉄補助食品の投与を無介入、プラセボ、同一の補助食品の毎日投与と比べて検討した研究を選択した。

このレビューの対象は、女性10,258例が参加したランダム化比較試験21件であった。試験全体では研究の質にはばらつきがあったが、知見により、鉄単独または葉酸や他の栄養素との併用で間欠的補充を受けた女性は、鉄補助食品を摂取しなかった、またはプラセボ投与を受けた女性に比べ、貧血になりにくく、ヘモグロビン濃度とフェリチン濃度が高いことが示唆された。しかし、間欠的補充は毎日補充に比べ、貧血の予防やコントロールには効果が低かった。疾患のアウトカム、アドヒアランス、副作用、経済的生産性、労働の成果に関する情報は乏しく、それらに対する間欠的鉄補充の効果のエビデンスは不明である。

全体として、補助食品投与が毎週1回または2回、介入期間が3カ月未満または3カ月超、元素鉄用量が週あたり60 mg未満または60 mg超、ベースライン時に貧血の程度が異なる集団への投与は知見に影響を及ぼさないようであった。さらに、マラリアが多い地域において反応が異なることはなかったが、マラリアが多い状況で実施された試験は非常に少数であった。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD009218.pub2】

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