妊娠糖尿病および2型糖尿病基準を満たさない高血糖妊婦に対する介入

著者の結論: 

本レビューにより、GDMおよびT2DM診断基準を満たさない妊娠高血糖女性に対し食事の助言および血糖値モニタリングを行うなどの介入が、帝王切開率および器械的経腟分娩率を上昇させることなく、巨大児およびLGA児数を減少するのに役立つという所見が得られた。本レビューの結果は、女性およびその児の両者のアウトカムを追跡していない、中等度から高度のバイアスリスクを有する、4件の小規模ランダム化試験に基づくものであることを認識することが重要である。

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背景: 

毎年相当な割合の妊婦が、妊娠糖尿病(GDM)診断基準を満たさない妊娠高血糖に罹患している。これは様々な不良な妊娠アウトカムに関連している。GDM妊婦に対する集中的管理が女性および児にとって有益であることは証明されているが、GDMおよび2型糖尿病(T2DM)の診断基準を満たさない高血糖女性を治療する効果については、ほとんど何も明らかにされていない。

目的: 

GDMおよびT2DM診断基準を満たさない高血糖妊婦(本レビューでは境界型GDMと呼ぶ)に対する様々な種類の管理戦略の効果を評価すること。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group’s Trials Register(2011年9月30日)を検索した。

選択基準: 

境界型GDM女性に対する代替管理戦略を比較しているランダム化およびクラスターランダム化試験

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に研究の適格性を評価し、データを抽出し、選択した研究バイアスリスクを評価した。データの正確性についてチェックした。

主な結果: 

543例の女性とその児を含む4件の試験を選択した(しかし、本解析に組み入れたのは521例の女性とその児のデータのみである)。選択した4件のうち、3件の研究は中等度から高度のバイアスリスクがあり、1件の研究は低度から中等度のバイアスリスクがあった。境界型GDMに対し管理(一般的な食事相談および代謝モニタリング)を受けた女性の児は、ルティーンの治療を受けた女性の児に比べて、巨大児(出生体重が4,000g超)[3試験、乳児438例、リスク比(RR)0.38、95%信頼区間(CI)0.19~0.74]、または在胎期間過大児(LGA)(3試験、乳児438例、RR 0.37、95% CI 0.20~0.66)である可能性が低かった。2群間で、帝王切開率(3試験、女性509例、RR 0.93、95% CI 0.68~1.27)および器械的経腟分娩率(1試験、女性83例、RR 1.37、95% CI 0.20~9.27)に有意はなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2012.4.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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