脳卒中患者における年齢関連の視覚障害に対する介入

著者の結論: 

本レビューから生じる診療への影響はない。年齢関連の視覚障害患者(一般集団の)の管理に関するエビデンスについては別のコクラン・レビューから利用可能であり、個々の患者に対して治療を決定する場合に最良のエビデンスとなると思われる。脳卒中患者における年齢関連の視覚障害に対する介入効果を探索するには、これらのレビュー内のサブグループ解析が推奨される。本コクラン・レビューの目的および選択基準を改定し、今後、更新する前に明確にしておくことを推奨する。

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背景: 

年齢と共に眼疾患の有病割合は上昇し、その結果、視覚障害の程度も強くなる。脳卒中の罹患率も年齢と共に上昇するため、脳卒中患者のうち大きな割合の患者において年齢関連の視覚障害がある。年齢関連の視覚障害に対する介入効果は幅広い高齢者集団と比較して、脳卒中患者集団では異なる可能性がある。直接、脳卒中を原因として生じる問題と年齢関連の視覚障害から直接生じる問題との相互作用は複雑である。年齢関連の視覚障害に対する介入はその他の脳卒中関連の併存疾患の存在による影響を受ける可能性がある。その結果、年齢関連の視覚障害に対する介入の性質およびアウトカムは脳卒中患者では異なる可能性がある。

目的: 

本レビューの目的は、年齢関連の視覚障害に対する介入によって、脳卒中後の機能的能力が改善されるかどうかを確認することである。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register (2011年3月)、Cochrane Eyes and Vision Group のTrials Register (2009年12月) および Central Register of Controlled Trials (CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2011年第1号)、MEDLINE (1950 ~ 2011年2月)、 EMBASE (1980~2011年2月)、 CINAHL (1982~2011年2月)、AMED(1985~2011年2月)および PsycINFO (1967~2011年2月)など9件の電子文献目録データベースを検索した。さらに参考文献リストおよび試験登録を検索すると共に、雑誌および学会議事録をハンドサーチし、専門家に連絡を取った。

選択基準: 

特に年齢関連の視覚障害の評価、治療または修正を目的として介入した、または患者の視覚障害への対処能力を改善する目的で介入した脳卒中後の成人におけるランダム化試験主要アウトカムは日常生活動作の機能的能力であり、副次的アウトカムは拡張日常生活動作、視力、視野、視覚機能、平衡感覚、転倒、うつ病および不安、脳卒中後の退院先と居住地、生活の質および社会的孤立、有害事象ならびに死亡であった。

データ収集と分析: 

レビューア2名が独立して抄録を検査すると共に、データを抽出して試験を評価する計画を立てた。割りつけの隠蔵化、アウトカム評価者の盲検化、欠落データの取扱い法およびその他考えられるバイアス源について方法論的質の評価を実施するよう計画した。

主な結果: 

タイトル7,357件、抄録460件および原著論文85編を検討した。本レビューに選択すべき研究は同定されなかった。

訳注: 

監  訳: 江川 賢一,2012.7.24

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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