慢性心不全の患者に対する構造化電話サポートおよび遠隔モニタリング・プログラム

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著者の結論: 

構造化電話サポートと遠隔モニタリングは、CHFの患者の総死亡およびCHF関連の入院のリスクを減じるのに有効である。これら介入はQOLを改善し、費用を減じ、エビデンスに基づいた処方を改善する。

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背景: 

慢性心不全(CHF)に特化した疾患管理プログラムは生存率やQOL(quality of life)を改善し、ヘルスケア利用を減じる。CHF疾患管理戦略の個々の成分としての構造化電話サポートや遠隔モニタリングの全体的な有効性についてはまだ結論に達していない。

目的: 

CHFの患者に対する通常ケアに加えた構造化電話サポートまたは遠隔モニタリング効果を定量化するため、CHFの患者を対象として、これらの介入と標準的診療とを比較したランダム化比較試験(RCT)をレビューする。

検索方法: 

データベース(コクラン・ライブラリのCochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、Database of Abstracts of Reviews of Effects(DARE)、およびHealth Technology Assessment Database(HTA)、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、AMED、およびScience Citation Index Expanded and Conference Citation Index on ISI Web of Knowledge)と様々な検索エンジンを2006年から2008年11月まで検索し、以前に発表された非コクランレビューを更新した。関連研究やシステマティック・レビューの文献目録および抄録会議議事録をハンドサーチした。言語制限は用いなかった。

選択基準: 

CHFの患者の構造化電話サポートまたは遠隔モニタリングと通常ケアを比較しているピア・レビュー済の発表済みRCTのみを選択した。未発表抄録データは感度分析に含めた。介入または通常ケアに訪問診療や通常(4~6週間)以上の診察所フォローアップは含まれなかったと思われる。

データ収集と分析: 

データをリスク比(RR)と95%信頼区間(CI)として示した。主要アウトカムには総死亡率、あらゆる原因の入院およびCHF関連入院を含み、これらを固定効果モデルを用いてメタ解析した。その他のアウトカムは入院期間、QOL、受容性および費用であり、これらを記述または表にした。

主な結果: 

25件の研究と5件の発表済み抄録を選択した。メタ解析した全25件のピア・レビュー済の研究のうち16件が構造化電話サポートを評価し(5613例の参加者)、11件が遠隔モニタリングを評価し(2710例の参加者)、2件が両介入を検査した(カウントに入っている)。遠隔モニタリングは総死亡を減じ(RR 0.66、95%CI 0.54~0.81、P<0.0001)、構造化電話サポートは有意ではないがポジティブな効果を示した(RR 0.88、95%CI 0.76~1.01、P=0.08)。構造化電話サポート(RR 0.77、95%CI 0.68~0.87、P<0.0001)と遠隔モニタリング(RR 0.79、95%CI 0.67~0.94、P=0.008)はともにCHF関連の入院を減じた。いずれの介入でも、QOLを改善し、医療費を減じ、患者に受け入れられることをいくつかの研究が示した。処方、患者知識やセルフケア、New York Heart Association (NYHA)機能分類の改善が認められた。

訳注: 

監  訳: 澤村 匡史,2011.3.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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