妊娠中の母親の不安を軽減し、母親の健康行動を改善するための出生前超音波検査の高フィードバックと低フィードバックの比較

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著者の結論: 

母親の不安を軽減し、健康行動を促すための出生前超音波検査中の高フィードバックと低フィードバックのいずれか一方を支持するにはエビデンスは不十分であった。

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背景: 

出生前超音波検査は、スクリーニング診断に用いられる多くの手法のひとつである。超音波検査では、親は胎児の画像を即座にみることができる。情報を受け取ることは、知識と理解を高めるが、母親の不安を増大させることもある。

目的: 

母親の不安を軽減し、母親の健康行動を改善するための出生前超音波検査中の高フィードバックと低フィードバックを比較する。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2010年3月)、Central Register of Controlled Trials(コクラン・ライブラリ 2010年第1号)、MEDLINE(1966年から2010年3月1日まで)、および、metaRegister of Controlled Trials(mRCT)(2010年3月まで)を検索した。関連性のある出版の引用リストをハンドサーチした。言語制限を適用しなかった。

選択基準: 

出生前超音波検査中の高フィードバック(女性はモニター画面を見ることができ、視覚と言語での詳細な説明を受ける)と低フィードバック(女性はモニター画面を見ることはできず、スキャンの要約説明だけが与えられる)を比較したランダム化比較試験(RCT)。主要アウトカム指標は母親の状態不安であった。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に試験の質を評価し、データを抽出した。結果をリスク比(RR)または平均差およびその95%信頼区間(CI)として表した。

主な結果: 

4件の研究(女性365例)を採択した。3件のRCT(346例)は、状態不安スコアに対する高フィードバックの効果を低フィードバックと比較し報告した(平均差0.92、95%CI -0.58~2.43)。2件の試験(148例)は、フィードバックのレベルについての女性の見解を報告した。高フィードバック群の女性のほうが、スキャン後に感じたことを記述するのに非常にポジティブな形容詞を選択する可能性が高いことをこれらの試験は示さなかった(RR 3.30;95%CI 0.73~14.85)。超音波検査中に高フィードバックを受けた女性のほうが、妊娠中に禁煙する可能性が高く(1件の試験、129例;RR 2.93;95%CI 1.25~6.86)、妊娠中飲酒を避ける可能性が高かった(1件の研究、129例;RR 2.96;95%CI 1.15~7.60)。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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