急性虚血性脳卒中に対するセレブロリジン

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著者の結論: 

セレブロリジンが急性虚血性脳卒中患者の生存や依存性に及ぼす効果を評価するのに、十分なエビデンスはない。質の高い大規模ランダム化比較試験があれば、急性虚血性脳卒中におけるセレブロジリンの潜在的価値をより良く理解する助けになると思われる。

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背景: 

セレブロリジンは、ブタの脳組織に由来する低分子量ペプチドとアミノ酸の混合物であり、神経保護作用と神経栄養作用を有すると提案されてきた。セレブロリジンはロシアや中国において急性虚血性脳卒中の治療に広く用いられている。

目的: 

急性虚血性脳卒中治療に対するセレブロリジンのベネフィットとリスクを評価する。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(2009年2月)、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ 2009年第1号)、MEDLINE(1966年から2009年2月まで)、EMBASE(1974年から2009年2月まで)、LILACS(1982年から2009年2月まで)、Science Citation Index(1940年から2009年2月まで)、SIGLE Archive(1980年から2005年3月まで)、多数の関連するRussian Databases(1988年から2009年2月まで)を検索した。参考文献リスト、進行中の(臨床)試験一覧、学会抄録集も検索した。

選択基準: 

急性虚血性脳卒中患者を対象として、セレブロリジンとプラセボまたは無治療を比較したランダム化比較試験(RCT)。

データ収集と分析: 

3人のレビューアが独自に選択基準を適用し、試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

1件の試験(参加者146例)を選択した。治療群とコントロール群の間で死亡(セレブロリジン群6/78とプラセボ群6/68の比較;リスク比(RR)0.87、95%信頼区間(CI)0.29~2.58)あるいは総有害事象件数(16.4%と10.3%;RR 1.62、95%CI 0.69~3.82)にはなかった。

訳注: 

監  訳: 大神 英一,2010.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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