軽度~中等度の既往高血圧または蛋白尿非合併妊娠高血圧の厳密なコントロール

著者の結論: 

非重度の既往高血圧または蛋白尿非合併妊娠高血圧妊娠女性では、母体アウトカムおよび胎児/新生児アウトカムを改善するのにどのくらい厳密な血圧コントロールをすべきかを決めるには不十分なエビデンスしかみられなかった。

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背景: 

軽度~中等度の高血圧妊娠女性での目標血圧は、論争が続いている問題である。

目的: 

軽度~中等度の既往高血圧または蛋白尿非合併妊娠高血圧の厳密なコントロールと非常に厳密なコントロールをアウトカム改善について比較すること。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2011年3月31日)、CENTRAL(コクラン・ライブラリ、2011年、Issue 3)、MEDLINE(1966年1月~2011年3月)、metaRegister of Controlled Trials(2011年3月31日)を検索した。関連性のある出版物、レビュー論文、選択した研究の引用リストをハンドサーチした。

選択基準: 

軽度~中等度の既往高血圧または蛋白尿非合併妊娠高血圧女性を対象に厳密なコントロールと非常に厳密なコントロールを比較したランダム化比較対照試験

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に試験の質を評価し、データを抽出した。結果はリスク比(RR)または平均差で示し95%信頼区間(CI)を併記した。

主な結果: 

軽度~中等度の既往高血圧または蛋白尿非合併妊娠高血圧の2件の研究(参加者256例)が選択基準を満たした。重度の子癇前症に関して厳密なコントロールと非常に厳密なコントロール間にがあるというエビデンスはみられなかった[リスク比(RR)1.28、95% CI 0.97~1.70、2試験、参加者256例]。厳密なコントロール群の女性の方が妊娠中の入院が多かった(RR 2.53、95% CI 1.14~5.63;1試験、 参加者125例)。胎児機能不全、IUGR、新生児NICU入院、周産期死亡、分娩誘発、帝王切開分娩などの他のアウトカム指標に、厳密なコントロール群と非常に厳密なコントロール群でがあるというエビデンスはみられなかった。分娩時在胎週数の平均差(MD)は-0.15週で厳密なコントロール群と非常に厳密なコントロール群で有意はなかった(MD -0.15、95% CI -1.52~1.21、ランダム効果、T(Tau)2 = 0.75、I2 = 77%;2試験、参加者256例)。厳密なコントロール群と非常に厳密なコントロール群で出生体重の平均差に有意はなかった(MD -100.00グラム、95% CI -363.69~163.69;1試験、参加者125例)。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.11.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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