子宮頚管熟化および分娩誘発のための一酸化窒素供与体

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著者の結論: 

現在、NO供与体は分娩誘発の過程における有効な手段とは考えられない。NO供与体が従来の分娩誘発プロトコルと並んでどれだけ有効であるかを調査するために、特に外来診療に基づいた研究がさらに必要である。

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背景: 

母子の安全性に関する懸念から、人工的に分娩に至らせる必要が生じる場合がある。本レビューは、標準化されたプロトコルを用いた分娩誘発方法に関する一連のレビューのひとつである。英国では、妊娠の約20%で分娩誘発が行われている。分娩誘発に適した薬剤とは、子宮の収縮を引き起こさずに、子宮頚管熟化を誘発するものであろう。現在、もっとも一般的に用いられている子宮頚管熟化または誘発のための薬剤は、結果として子宮の活動もしくは収縮、またはその両方が起こる。子宮収縮を伴わない子宮頚管熟化であれば、外来診療で安全に引き起こすことが可能で、母親の満足度が増し、コストが低下するであろう。

目的: 

妊娠後期の子宮頚管熟化または分娩誘発に対する一酸化窒素(NO)供与体の効果を、プラセボまたは無治療、もしくはその他の治療法と比較し、予め設定した階層により判定すること。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2010年12月31日)および試験報告およびレビューの文献リストを検索した。

選択基準: 

子宮頚管熟化または分娩誘発に対するNO供与体と上記のその他の方法を、予め設定した分娩誘発法のリストを用いて比較している臨床試験。何らかの形態でいずれかの群にランダム割り付けし、事前に設定した1つ以上のアウトカムを報告している試験とした。NO供与体(一硝酸イソソルビド、ニトログリセリン、およびニトロプルシドナトリウム)が、予め設定した分娩誘発法のリストにより上記の方法と比較している試験とした。

データ収集と分析: 

本レビューは、分娩誘発法に着目した一連のレビューの一部である。3名のレビューアが、別々に選択する試験を評価し、バイアスのリスクおよび抽出したデータを評価した。

主な結果: 

19件の試験を検討し、10件の試験(合計1,889例の女性が対象)を選択し、8件の試験を除外した。1件の試験報告については未分類である。選択した試験では、NO供与体とプラセボ、プロスタグランジンE2腟内投与、PGE2の頚管内投与およびミソプロストール膣内投与が比較されていた。選択したすべての試験について、バイアスのリスクが低く、おおむね高い水準であった。NO供与体とその他の誘発剤を比較したデータは非常に限られている。NO供与体とその他の誘発剤を比較したとき、予め設定されたアウトカムのいずれについても、に関するエビデンスは母体の副作用の増加を除き、認められなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.11.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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