顎矯正手術(外科的矯正治療)における吸収性プレートとチタンプレートの比較

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著者の結論: 

顎矯正手術のために吸収性またはチタンのプレートを使用しても、術後の不快感、患者の満足度、プレートとスクリューの露出や感染に関しては有意ながない。

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背景: 

骨を固定するためのチタンプレートとスクリューには限界があるため、生体吸収性の材料が企業により開発された。顎矯正手術において吸収性プレートは金属プレートよりも臨床的に優れているように見えるが、固定の安定性、骨と癒合するための期間、外来異物反応などの心配がある。

目的: 

顎矯正手術中に使用される生体吸収固定システムとチタン固定システムの有効性を比較すること。

検索方法: 

本レビューでは、Cochrane Oral Health Group Trials Register、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、MEDLINE、EMBASEを検索した。

選択基準: 

顎矯正手術のための吸収性とチタン固定システムを比較したランダム化比較試験を選択した。

データ収集と分析: 

試験間の臨床的な不均一性はデータに加えず、記述的なまとめのみを示した。

主な結果: 

選択基準に適合した2件の試験を同定した。103名の患者が含まれ、一つの試験はチタンと吸収性プレートとスクリューの比較しており、もう一つの試験はチタンと吸収性スクリューの比較を行っていたが、どちらもこのレビューの一次転帰としては限られたデータであった。一つの試験では、異なる時点での経過観察において、有意はなく、全ての患者は軽度から中等度の術後の不快を感じていた。患者の平均満足度は7.43から8.63(0から10の範囲)であり、経過観察中には有意はなかった。一つの試験では副作用が報告されており、3~9か月の間に、それぞれのグループにおいて、2つのプレートが露出した。一つのチタンプレートが下顎小臼歯部で露出した以外は、プレートの露出は主に上顎臼歯部において観察された。解明できた感染の原因はスクリューのゆるみであり、創傷部の閉鎖不全はチタン(3/196)と吸収性(3/165)プレート間で有意はみられなかった(P=0.83)。

訳注: 

監  訳: 松香 芳三,湯浅 秀道,JCOHR,2008.4.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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