困難な補助分娩が予期される場合の手術室での器械的分娩と迅速帝王切開との比較試験

大半の女性は自然出産となりますが、分娩第2期に鉗子分娩や吸引分娩による補助が必要になる女性もいます。 高所得国での全出生のうち器械的経腟分娩は5~20%ですが、低所得国での罹患率についてほとんど情報はありません。 器械的経腟分娩は一般的に胎児心拍数の異常、胎児の体位の異常、母親の疲労、心臓病などの母親の病気の状態などによって行われます。 器械的経腟分娩の大多数は分娩室で実施されますが、難産が予期されるうちの一部(2~5%)で、帝王切開へ進む準備をした手術室での器械的経腟分娩の試験が実施されています。 これらの難産が予期される補助経膣分娩では、すぐに帝王切開へ進む方が望ましいと示唆されています。 迅速帝王切開を行う利点は、器械的分娩の失敗による母親と胎児両者の罹患の危険性を下げることです。 しかし、このような状況でルチーンに帝王切開を行う欠点として、次の出産もしばしば帝王切開になるという、帝王切開による罹患の危険性が増加することが挙げられます。 難産が予期される場合の手術室での器械的分娩を迅速帝王切開と比較検討した試験の今回のレビューでは、この決定をするのに有用な試験を同定しませんでした。 明らかにさらなる研究が必要です。

著者の結論: 

ランダム化試験による診療行為に影響するエビデンスは現在みられない。

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背景: 

大多数の女性は自然経膣分娩となるが、分娩第2期に鉗子分娩または吸引分娩のいずれかによる補助を必要とする女性もいる。 器械的経膣分娩率は、先進国の全出生中5~20%である。 器械的経腟分娩の大多数は分娩室で実施されるが、低率(2~5%)ではあるが帝王切開へ進む準備をした手術室で器械的経腟分娩の試験が実施されている。

目的: 

分娩第2期の遷延で、難産が予測され手術室での器械的経腟分娩を試行した女性と、迅速帝王切開を受けた女性との間の、母体および新生児罹病率のを検討すること。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2012年6月28日)を検索した。

選択基準: 

分娩第2期遷延の女性(初産婦で第2期アクティブな状態が60分超)を対象に、 手術室での器械的経腟分娩(吸引分娩または鉗子分娩)の試行を迅速帝王切開と比較しているランダム化比較試験(RCT)。

データ収集と分析: 

選択基準を満たす研究を同定しなかった。

主な結果: 

選択した研究はなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2013.2.19

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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