早産児の死亡率低下と有害な神経発達アウトカム予防のためのヨウ素補充

レビューの論点: 早産児にヨウ素を補充することで、死亡のリスクが減少するか、または脳の発達が改善されるか。

背景: 早産における母乳や医療機関の点滴を介して与えられる栄養素は、両者とも早産児にとって高まる必要性を満たすほどのヨウ素を含んでいないため、早産(数週間早く出生)の乳児は、栄養学上推奨量のヨウ素を摂取できない可能性がある。ヨウ素の欠乏は、新生児における脳や肺の発達に重要な甲状腺ホルモンの産生に影響を与える可能性がある。ヨウ素の欠乏が有害であるという懸念を前提として、早産児に対するヨウ素補充の効果を評価した臨床試験から入手したすべての科学的根拠(エビデンス)を検証した。

試験の特性: エビデンスは2018年2月現在のものである。関連する2件の試験(乳児1394例対象)が同定された。両試験ともに、所見にバイアスがないことを証明する上で信頼の高い方法が用いられていた。

主要な結果これらの試験のデータの分析において、早産の乳児に対してヨウ素を補充しても、死亡率に影響を与えないこと、また、長期的な脳の発達を改善しないことが示された。このエビデンスは信頼性が高かった。

結論 現時点で入手可能なエビデンスから、定期的にヨウ素を補充しても、早産の乳児にとって重要なベネフィットはないことが示される。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2019.09.30]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD005253.pub3》

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