成人および小児の慢性喘息に対する吸入副腎皮質ステロイド薬減量剤としての長時間作用型β2刺激薬

著者の結論: 

維持用量として中間用量から高用量のICSを用いている喘息の成人において、LABAの追加はICS用量の減量効果がある。LABAの追加により、最小維持用量のICSで治療されている患者においてICS用量の減量が可能である。ICS用量の正確な減量用量を明らかにするために、さらなる研究が必要である。

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背景: 

吸入副腎皮質ステロイド薬(ICS)療法に長時間作用型β刺激薬(LABA)を追加すると、喘息症状を改善し増悪を減らすことができる。LABAの追加はICS減量効果もあるかもしれず、ICSの維持用量の減量が可能かもしれない。

目的: 

ICS維持療法にLABAを追加することにより、慢性喘息コントロールを維持しながらICS必要量の減少に有効であることを明らかにする。

検索方法: 

Cochrane Airways Group trials registerと論文の参考文献リストを検索した。最終検索日は2004年11月であった。

選択基準: 

ICSが毎日必要な喘息患者においてLABAを併用した減量ICSとICS単独を比較した並行群間RCT。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に、試験の質を評価しデータを抽出した。確認のために研究著者に問い合わせた。同じICSの定量の中間用量/高用量または減量用量/漸減用量の比較により試験を解析した。

主な結果: 

成人を対象とした10件の試験について報告している19の発表論文をレビューに含めた。減量用量(平均60%減量)のICS/LABAの併用を定量の中間用量/高用量のICSと比較した研究は、経口ステロイドを必要とする重度の増悪(RR 1.0、95%CI 0.76~1.32)、喘息悪化による中止(RR 0.82、95%CI 0.5~1.35)、気道炎症に有意はないことを確認した。また、FEV1(ベースラインWMDからの変化0.10、95%CI 0.07~0.12)、朝と夜のPEFおよびLABAによる救援薬を必要としない日のパーセンテージにも有意な改善がみられた。2件の研究はICSの減量用量/漸減用量の比較に対するアウトカムを示していた。1研究では、有意性に到達するICS用量の減量達成は、LABA/減量ICSの併用をされた参加者で多かった。1研究で、253μgという有意なBDPの減量が達成されていた。

訳注: 

監  訳: 2006.6.23

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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