糖尿病がある人における血糖コントロールのための歯周疾患の治療

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著者の結論: 

糖尿病において、歯周疾患治療後に代謝コントロールが改善するといういくつかのエビデンスがある。入手可能な研究はわずかしかなく、これらの研究は個々では検出力が不足しており、有意な効果を検討できなかった。研究参加者の多くはコントロール不良の2型DMを有しており、1型DMへの効果に関するランダム化試験からのデータはほとんどなかった。

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背景: 

糖尿病(DM)ケアにおいて血糖コントロールは重要な問題である。血糖コントロールと歯周疾患の間での双方向性の関係を一部の研究が示唆している。

目的: 

糖尿病における歯周治療と血糖コントロールの間の関係を検討し、この問題に対する適切な将来戦略を同定する。

検索方法: 

ハンドサーチを用いた包括的アプローチを採用した;Cochrane Oral Health Group's Trials Register、CENTRAL、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、ZETOC、ISI Web of Knowledge、LILACSなどの電子データベースの検索;非英語圏の適切な医療従事者;著者および組織に連絡を取った。研究に対する最終検索日は2010年3月24日。

選択基準: 

本レビューは、歯周炎の診断を有する1型または2型糖尿病(DM)がある人を対象としたランダム化比較試験(RCT)を検討した。適切な介入には機械的歯周治療±付属的治療と口腔衛生教育があった。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に690の論文の表題と抄録を調べた。最終的に、フルテキスト精査後、7件の研究を組み入れ、19件を除外した。すべての試験バイアスのリスクに対して評価した。

主な結果: 

3件の研究がメタアナリシスへプールされた結果を有していた。3/4カ月後、無治療/通常治療と比較した歯石除去/根面平滑化と口腔衛生(±抗菌薬療法)のHbA1c平均差(%)に対する効果は-0.40%(95%信頼区間(CI)固定効果-0.78%~-0.01%)であり、歯石除去/根面平滑化群でHbA1cが統計学的有意に低かった(P=0.04)。1件の研究は、バイアスのリスクが低いと評価され、他の2件の研究バイアスのリスクが中程度~高いと評価された。サブグループ解析によると、3/4カ月後のHbAc平均%に対する効果は、 補助抗菌薬療法なしの研究で-0.80%(1件の研究:95%CI -1.73%~0.13%;P=0.09)、試験群で補助抗菌薬療法ありの研究で-0.36%(1研の研究:95%CI -0.83%~0.11%;P=0.14)、試験群とコントロール群の両方の抗菌薬療法ありの研究で-0.15%(1研の研究:95%CI -1.04%~0.74%;P=0.74)であった。

訳注: 

監  訳: 曽根 正好,2011.3.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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