大腸癌患者における化学療法の副作用に対する中薬(中医学の薬草療法)

中薬(中医学の薬草療法)は癌の化学療法を受けている患者の副作用を弱めるために広く用いられている。しかし、中薬がこの役割おいて効果的であるかの明らかなエビデンスはない。大腸癌の化学療法を受けている患者に対する中薬の潜在的な利益においてシステマティック・レビューを行った。関連する計342例の患者を対象とした4件の試験で、適切に報告されたデータのある試験を同定した。限られた情報によると、オウギの湯剤(煎じ薬)に利益があるとするいくつかのエビデンスがあると結論づけた。化学療法のみで治療された患者と比較して、化学療法およびオウギ湯剤の治療を受けた患者は、吐き気および嘔吐または白血球数減少を経験する可能性が低い傾向にあった。なかには、湯剤が免疫システムの細胞を賦活するが、血中の抗体値には影響しないことを示唆するエビデンスがあった。オウギ湯剤の使用による有害性のエビデンスはみられなかった。これらの結果から、化学療法に関連する副作用の予防に対してオウギ湯剤を用いたさらに大規模な試験の必要性が示唆された。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD004540.pub2】

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