早産児および/または低出生体重児において出生時の低体温を予防するための介入

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著者の結論: 

プラスチックラップ、プラスチックバッグ、プラスチックキャップ、SSC、トランスウォーマーマットレスはすべて、早産児を温かく保ち、新生児病棟入室時の体温を高め、低体温を抑制する。しかし、乳児と研究の数が少なく、長期フォローアップがなかったことは、臨床実践において堅固な勧告を与えることができないことを意味している。

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背景: 

分娩室において、推奨されるルーチンのサーマルケアガイドラインが守られていても、脆弱な早産児を温かく保つことには問題がある。

目的: 

早産児および/または低出生体重児の低体温を予防するようデザインされ、分娩室において出生後10分以内に適用される介入の有効性と安全性を、ルーチンのサーマルケアと比較評価する。

検索方法: 

Cochrane Neonatal Review Group(CNRG)の標準的検索戦略を用いた。本レビューを2009年10月更新した。

選択基準: 

在胎期間37週未満または出生時体重2,500g以下の乳児に対して、分娩室にて出生後10分以内に適用される、(「ルーチン」のサーマルケアとは別の)低体温を予防するための特異的介入を検査するためにランダム割り付けか準ランダム割り付けを用いている試験

データ収集と分析: 

データの収集と解析にCNRGの方法を用いた。

主な結果: 

1)放熱に対するバリアー[5件の研究;プラスチックラップまたはプラスチックバック(3件)、プラスチックキャップ(1件)、ストッキネットキャップ(1件)]:プラスチックラップかプラスチックバッグは、在胎期間28週未満の乳児において放熱を抑制するのに有効であったが(4件の研究、n=223;WMD0.68℃;95%CI 0.45~0.91)、在胎期間28~31週の乳児では有効でなかった。プラスチックキャップは、在胎期間29週未満の乳児において放熱を抑制するのに有効であった(1件の研究、n=64;MD 0.80℃;95%CI 0.41~1.19)。プラスチックラップかプラスチックキャップが入院中の死亡のリスクを低下させることを示唆するエビデンスは不十分であった。プラスチックラップ/バッグあるいはプラスチックキャップの比較で、他の臨床的アウトカムに有意ながあるというエビデンスはなかった。ストッキネットキャップは放熱を抑制するのに有効でなかった。2)外部熱源[2件の研究;皮膚接触(1件)、トランスウォーマーマットレス(1件)]:乳児に対しての皮膚接触ケア(SSC)は、従来の保育器ケアと比較した場合、低体温リスクを減じるのに有効であることが示された(1件の研究、n=31;RR 0.09;95%CI 0.01~0.64)。トランスウォーマーマットレスは、出生時超低体重(VLBW)児の新生児集中治療室(NICU)入室時の低体温の発生率を減少させた(1件の研究、n=24;RR 0.30;95%CI 0.11~0.83)。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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