ワクチン接種をするよう喚起を行うと、ワクチン接種を受けた人数をが増えるだろうか。

本レビューの目的

このレビューの目的は、ワクチン接種を受ける人に喚起をすることで、ワクチン接種を受ける人数が増えるか確認することである。これは以前発表されたコクランレビューのアップデート版である。

要点

ワクチン接種を受けることを喚起することによって、様々な対象集団にわたってワクチン接種率が増える。

何を検討したのか。

ワクチン接種は多くの疾患を予防するために用いられるが、種々の地域および国間で、ワクチン接種の実施率には幅広いばらつきがある。このことは、通常ならワクチンによって予防できるはずの疾患を引き起こし、個人および地域社会に大きな影響をおよぼす可能性がある。直近のワクチン接種を知らせたり、ワクチン接種を受けなかったと教えることは、接種率を増加させ、ワクチンによって予防できる疾患の影響を減らすのに役立つかもしれない。ワクチン接種するよう喚起することがうまくいったかどうか評価するために75件の研究をレビューした。これらは農村地域、学校、個人営業、および州保健局など、異なった状況で行われた研究であった。大部分の研究は米国で行われた。研究には様々な異なったグループ、つまり通常のワクチン接種が必要な幼児および小児、青年および成人、ならびにインフルエンザワクチンが必要な成人が含まれた。大部分の試験では、喚起は直接の電話、自動ダイヤル電話、書状またははがきの形式をとった。数件の最近の試験では携帯メールが用いられた。

レビューの主な結果

ワクチン接種を受けるよう喚起することによって、ワクチン接種を受けた人が平均8%増加する可能性があることが確認された。電話と自動ダイヤル電話で喚起すること、および書状あるいははがきを送ること、もしくは携帯メールを送ることによって予防接種の実施率が増加した。喚起方法を組み合わせることも有効であった。電話で喚起することは他の種類の喚起に比較してより効果的であった。ワクチン接種実施率の増加は小児、青年および成人で観察された。

本レビューはどれくらい最新のものなのか。

2017年1月までに発表された研究のレビューを行なった。

訳注: 

《実施組織》渡辺範雄(コクランジャパン)監訳 [2018.01.24]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review、Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD003941》

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