脳卒中後に、日常生活動作に問題を有する患者に対する作業療法

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著者の結論: 

作業療法介入を受ける患者は悪化する可能性が低く、個人の日常生活動作を独立して行なえる能力を備える可能性が高い。しかしながら、最大の利益を達成するための作業療法介入の正確な特性を明らかにする必要がある。

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背景: 

作業療法は、人々の日常生活のあらゆる面において最大レベルの機能を達成するための手助けとなることを目的としている。

目的: 

個々の日常生活動作に特に着目した作業療法が脳卒中後の患者の回復を改善するか否かを判定する。

検索方法: 

Cochrane Stroke Group Trials Register(最終検索日2006年1月)を検索した。 さらに、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ2006年Issue 1)、MEDLINE(1966年~2006年3月)、EMBASE(1980年~2006年3月)、CINAHL (1983年~2006年3月)、PsycLIT(1974年~2006年3月)、AMED(1985年~2006年3月)、Wilson Social Sciences Abstracts(1984年~2006年3月)およびWeb of ScienceのデータベースすなわちScience Citation Index(1945年~2006年3月)、Social Science Citation Index(1956年~2006年3月)およびArts and Humanities Citation Index(1975年~2006年3月)を検索した。その後の発表・未発表および進行中の試験を同定するために、Occupational Therapy Research IndexとDissertation Abstracts registerを検索、関連論文の文献リストをスキャンし、また著者や研究者に問い合わせをするか、関連雑誌をハンドサーチした。

選択基準: 

脳卒中患者による個々の日常生活動作の実施または日常生活動作の能力が、作業療法の主たる介入対象であったランダム化比較試験(作業療法を、通常のケアまたはケアをしない場合と比較)を同定した。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが別々に試験を選択し、あらかじめ定めていたアウトカムについてのデータを抽出した。主要アウトカムは、個々の日常生活動作が低下している、あるいは介護を要する患者の割合と経過観察終了時の個々の日常生活動作の能力であった。

主な結果: 

適格と考えられた64件の試験を同定し、10件の試験(参加者1,348例)を本レビューに含めた。作業療法介入によりアウトカム不良のオッズが低下し(Petoオッズ比0.67、95%信頼区間(CI) 0.51~0.87; P=0.003)、常生活動作のスコアが増加した(標準化平均差 0.18、95%CI 0.04~0.32; P=0.01)。個人の日常生活動作を容易にするための作業療法介入を受ける患者11例(95%CI 7~30)あたり1例がアウトカム不良であった。

訳注: 

監  訳: 2006.12.27

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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