食事性カルシウムを1日1 g摂取すると、大腸腺腫様ポリープの発症に対して中程度の予防効果が得られる可能性がある。

観察試験および検査マーカーに基づいて、食事性カルシウムが大腸癌を予防する可能性が示唆されている。文献のシステマティック・レビューでは、被験者1346名を3〜4年間追跡した、適切にデザインされたランダム化プラセボ対照介入試験を2件特定した。その結果から、1日に1200 mg以上のカルシウムを食事から補充すると、大腸腺腫様ポリープの発症を中程度に予防する効果(OR 0.74; CI 0.58,0.95)のあることが示唆されている。しかし、大腸癌そのものの発症に対するカルシウム補充の効果を直接示した試験はない。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.11.24] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD003548.pub4】

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