腰痛の予防および治療のための腰椎支持装具

著者の結論: 

腰椎支持装具が無介入またはトレーニングよりも腰痛予防効果が高いわけではないことを示す中等度のエビデンス、および腰椎支持装具がその他の予防的介入の有効な補強であるかどうかについて相反するエビデンスがある。腰痛を治療する上で、腰椎支持装具が無介入またはその他の介入よりも有効であるかどうかは依然として不明である。

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背景: 

腰椎支持装具は、腰痛の発症を予防する目的(一次予防)または腰痛エピソードの再発を予防する目的(二次予防)で腰痛患者の治療に用いられる。

目的: 

非特異的腰痛の予防および治療について、腰椎支持装具の効果を評価すること。

検索方法: 

Cochrane Central Register of Controlled Trals、PubMed、EMBASE、およびCINAHLの検索を2006年12月まで更新した。関連性のあるレビューおよび同定した試験に記載された参考文献も選別し、その後追加されたランダム化比較試験(RCT)を同定するために専門家に問い合わせた。

選択基準: 

種類を問わず腰椎支持装具を非特異的腰痛に対する予防的または治療的介入として報告しているランダム化比較試験

データ収集と分析: 

1名のレビューアが電子検索を行った。2名のレビューアが選択基準に合致した試験を独自に同定した。1名のレビューアが研究対象集団、介入、および最終結果に関するデータを抽出した。方法論の質および臨床的関連性は2名のレビューアが独自に評価した。定量分析を実施することが不可能であったため、定性分析を行った。定性分析では、腰椎支持装具の有効性に関するエビデンスの強度を、強固、中等度、限定的、相反する、またはなしに分類した。

主な結果: 

7件の予防に関する研究(14,437例)および8件の治療に関する研究(1361例)を、今回改訂したレビューに選択した。全体的に、研究の方法論の質はどちらかと言えば低かった。15件の研究のうち、内部妥当性の項目の50%以上に合致したのは5件のみであった。腰椎支持装具が無介入またはトレーニングよりも腰痛予防効果が高いわけではないことを示す中等度のエビデンス、および腰椎支持装具がその他の予防的介入の有効な補強であるかどうかについて相反するエビデンスがあった。腰痛治療について、腰椎支持装具が無介入またはその他の介入よりも有効であるかどうかは依然として不明である。

訳注: 

監  訳: 大平 哲也,2008.7.12

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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