慢性喘息に対する鍼治療

鍼治療は伝統中医学が起源の治療法である。定められた皮膚にある経穴(ツボ)を刺激する(ほとんどの場合、鍼を刺入する。)本レビューの目的は、喘息患者が鍼治療による利益を得るというランダム化比較試験によるエビデンスがあるかどうかを評価する。本レビューで対象とした研究は質が異なり、一貫性のない結果であった。今後の研究は、治療を受ける者に利益がある鍼治療に非特異的要素があるかどうかを確立することに集中すべきである。単にプラセボ鍼治療だけでなく、「無治療」も評価すべきである。現在のエビデンスに基づく喘息治療に対する鍼治療の価値に関して推奨するには、エビデンスが不十分である。

訳注: 

訳注 《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD000008.pub2】

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