カンナビノイドが認知症における不安行動の改善やその他の認知症症状の治療に有効であるというエビデンスはない。

カンナビノイドは大麻(アサ)から誘導した化合物である。非臨床試験では、カンナビノイドが神経変性に至る過程の一部を制御する可能性が示されている。これはカンナビノイドがアルツハイマー型認知症など、神経変性の認知症の治療に有用であることを示唆している。現在までのところ、認知症の治療におけるカンナビノイドの有効性を評価しているのは、小規模なランダム化比較試験が1件のみである。この試験の結果は不完全であり、有用な結論を導き出すには十分なデータが揃っていなかった。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD007204.pub2】

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