低生殖能力カップルにおける子宮内授精のための同期化アプローチ

この日本語訳は最新版ではない。 ここをクリックし最新の英語版をご覧ください。
著者の結論: 

ある特定の治療選択肢が別の選択肢より良いと助言するためのエビデンスはない。選択は、病院の設備、患者に対する利便性、医療スタッフ、費用、脱落率に基づくべきである。hCG投与からIUIまでの時間間隔の違いは妊娠率に差を生じなかったので、より柔軟なアプローチが許容される可能性がある。

アブストラクト全文を閲覧
背景: 

子宮内授精(IUI)は、理論的には、排卵の時期に行うべきである。精子と卵子の生存時間は短いので、正確なタイミングが必須である。IUIに対してどのタイミング法が最良の治療アウトカムを生じるかはわかっていないので、様々なIUIタイミング法と様々な時間間隔を比較した。

目的: 

低生殖能力カップルにおけるIUIのための自然周期と刺激周期における様々な同期化法の有効性を評価する。

検索方法: 

IUIのタイミングについてのランダム化比較試験(RCT)を記述したすべての出版物を検索した。Cochrane Menstrual Disorders and Subfertility Group Specialised Register、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(コクラン・ライブラリ)(1966年から2009年3月まで)、EMBASE(1974年から2009年3月まで)、Science Direct(1966年から2009年3月まで)の電子データベースを検索した。さらに、同定したすべての研究の参考文献リストをチェックし、会議抄録のハンドサーチを行った。

選択基準: 

IUIのための様々なタイミング法を比較している真のランダム化比較試験(RCT)のみを選択した。以下の介入を評価した:尿か血液中の黄体化ホルモン(LH)の検出、単回検査;ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)投与;LH検出とhCG投与の組み合わせ;基礎体温チャート;超音波法による排卵の検出;ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト投与;または他のタイミング法。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に、上記の基準に従って、組み入れのため試験を選択した。コクラン共同計画が策定した統計学的解析のためのガイドラインに準拠して統計学的解析を行った。

主な結果: 

尿中LHサージとhCG注射;遺伝子組み換えhCGと尿中hCG;およびhCGとGnRHアゴニストを比較している10件の研究を選択した。1件の研究は、hCG注射からIUIまでの至適時間間隔を比較した。生児出生率として表されたこれらの研究の結果は、IUIに対する様々なタイミング法の間に有意な差を示さなかった:hCGとLHサージの比較(オッズ比(OR)1.0、95%CI 0.06~18);尿中hCGと遺伝子組み換えhCGの比較(OR 1.2、95%CI 0.68~2.0);hCGとGnRHアゴニストの比較(OR 1.1、95%CI 0.42~3.1)。解析したすべての二次的アウトカムは治療群間に有意差を示さなかった。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2010.11.18

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

Share/Save