乳癌女性の支持ケアのための乳癌専門看護師

著者の結論: 

現時点では、BCNによる短期介入が乳癌女性の心理的苦痛の認識と 対処を支援するという主張を支持するエビデンスは限定的である。BCNが乳癌女性の生活の質の各側面に及ぼす効果を明らかにするために、さらなる研究が必要である。

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背景: 

乳癌専門看護師(BCN)は現在、国際的に、特に充分な資金力のある保健医療システムで確立している。BCNの役割は、BCNが働く集団の多様性ならびに乳癌女性の生存率の改善を反映して拡大している。BCNによる介入の目的は、女性を支援し、疾患が生活の質に及ぼす影響に女性がうまく対処できるように助けることである。

目的: 

BCNによって施行されている個々の介入法が及ぼす乳癌女性の生活の質への効果を評価する。

検索戦略: 

Cochrane Breast Cancer Group Specialised RegisterおよびCochrane Central Register of Controlled Trialsを検索した(2007年1月15日)。さらに、MEDLINE(1966年~2006年9月)、CINAHL(1982年~2006年9月)、EMBASE(1980年~2006年9月)、British Nursing Index(1984年~2006年9月)、CancerLit(1961年~2006年9月)、PsycInfo(1967年~2006年9月)、Library and Info Science Abstracts(LISA)(1969年~2006年9月)、Dissertation Abstracts International(2005年~2006年9月までのみが入手可能)を検索した。必要に応じて著者に問い合わせた。

選択基準: 

BCNよる介入が及ぼす乳癌女性の生活の質への効果を評価したランダム化比較試験。

データ収集と分析: 

文献選択のために、2名のレビューアが独自に関連性のある研究を評価し、データを抽出し、選択した研究の質を評価した。

主な結果: 

5件の研究を選択し、3つのグループに分類した。診断前後および治療早期に社会心理学的看護介入を評価していた3件の研究から、BCNが不安や抑うつ症状の早期認識など、生活の質に影響を与えることが見出された。しかし、疾患過程の社会的・機能的側面に対する介入効果は結論に達しなかった。1件の研究で放射線治療中の支持ケア介入が評価されており、その研究の結果、特定のBCN介入は放射線治療中に感じる苦痛を和らげる可能性が示されたが、対処能力、気分、全般的な生活の質は改善されなかった。1件の研究では看護師主導のフォローアップ介入が評価されたが、主要な人口統計学的変数、ケアの満足度、医療へのアクセス、不安やうつ病に統計学的に有意な差は同定されなかった。

訳注: 

監  訳: 尹 忠秀,2008.4.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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