選択した研究は方法論的な質および報告方法ともきわめて不良であり、有用な結論を導くことはできなかった。
認知症は多くの異なった原因による臨床上の症候群であり、認知機能の低下を特徴とする。認知症の治療に役立つ様々な期待できる発見を求めて研究が行われている。薬理学的介入も可能となっているが、本症候群の多くの臨床的特徴に対しては、治療の限界がある。非薬物療法に関する研究はほとんど行われていない。本レビューでは、治療としての音楽療法に関するエビデンスを調査する。
認知症の高齢者を対象として、行動障害、社交障害、認知障害、および情緒障害の治療に用いられる音楽療法の効果について、音楽療法介入の種類に関連づけた評価を行なうこと。
検索用語として「music therapy」、「music」、「singing」、「sing」、「auditory stimulation」を用い、ALOIS、すなわちCochrane Dementia and Cognitive Improvement Group(CDCIG)によるSpecialized Registerを2010年4月14日に検索した。さらに、2010年4月14日に主要医療データベースのMEDLINE、EMBASE、PSYCinfo、CINAHL、およびLILACS、試験登録情報、および灰色文献情報の検索も実施し、可能な限り最新かつ包括的な検索となるよう努めた。
認知症の高齢者に見られる行動障害、社交障害、認知障害、および情緒障害の治療に音楽療法を用いて、その臨床的意味のあるアウトカムが報告されているランダム化比較試験(RCT)。
方法論的な質について2名のレビューアが別々に研究を検索し、その中から選別を行った。レビューアは選択した研究から別々にデータを抽出した。
10件の研究を選択した。これらの研究は方法論的に概して質が低く、さらなる解析のため、研究結果を検証・統合することはできなかった。
Translated by: MINDS
Translation supported by:

