予後不良の早期乳癌女性に対する自己骨髄移植または幹細胞移植を併用した高用量化学療法と従来の化学療法との比較

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著者の結論: 

予後不良の早期乳癌の女性に対する自家移植を伴用した高用量化学療法のルーチンでの使用を裏付けるエビデンスは不十分である。

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背景: 

予後不良の早期乳癌女性の全般生存率は低い。骨髄または末梢幹細胞の自己移植(患者がドナーでありレシピエントである)は、化学療法の用量を大量に使用することが可能であるため有望な手法であると考えられている。

目的: 

予後不良の早期乳癌女性に対する自家移植を伴用した高用量化学療法の有効性を従来の化学療法と比較する。生存率、毒性および生活の質をアウトカムとした。

検索戦略: 

Cochrane Breast Cancer Group specialised register、Cochrane Controlled Trials Register(Cochrane Library Issue 3、2004)、MEDLINE(1966年~2004年11月)、EMBASE(1980年~2004年11月)、PsycINFO(1984年~2004年11月)、Cinahl(1982年~2004年11月)、共同研究グループとASCO(American Society of Clinical Oncologists)のウエブサイト、および検出された論文の参考文献リストを検索した。

選択基準: 

予後不良の早期乳癌女性に対する高用量化学療法と自家移植の併用を従来の化学療法と比較するランダム化比較試験。

データ収集と分析: 

15件の試験を検討した。13件を本レビューに含み、2件は除外した。3名のレビューアが別々に、データを抽出した。

主な結果: 

自家移植を伴用した高用量化学療法にランダムに割り付けられた女性2,535例と従来の化学療法にランダムに割り付けられた女性2,529例を解析に組み入れた。治療関連の死亡は高用量群65例、従来用量群4例であった(RR 8.58(95% CI 4.13、17.80))。多くの研究は経過観察を終了しておらず、予備結果のみを報告していた。高用量群の女性に3年目(RR 1.12(95%CI 1.06、1.19))と4年目に(RR 1.30(95%CI 1.16、1.45))イベントのない生存において統計的に有意な利益があった。5年目と6年目に、イベントのない生存において群間に統計的有意差はなかった。全般生存率に関しては、経過観察のどの段階でも群間に統計的有意差はなかった。高用量群の方で罹病率が多く、重度であった。しかしながら、5~7年目の経過観察において二次癌の発現に関して群間に統計的有意差はなかった。高用量群の女性は治療直後の生活の質スコアが著しく低いことが報告されていたが、1年目までに群間の統計的有意差はほとんどなくなった。

訳注: 

監  訳: 2006.6.23

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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