スクリーニング・マンモグラフィの疼痛および不快感を軽減するための介入

著者の結論: 

現時点では、スクリーニングマンモグラフィの疼痛および不快感を軽減させることが証明されている介入、特にスクリーニングプログラムに容易に導入できる手法はほとんどない。望ましい乳癌検診としてマンモグラフィを継続させるため、このような介入に関するさらなる研究が必要である。

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背景: 

マンモグラフィに伴う疼痛は、この検査を考えている女性にとっての重大な障害要因として認識されており、乳癌検診への参加に影響を及ぼすようである。

目的: 

スクリーニング・マンモグラフィに伴う疼痛および不快感を軽減または緩和するための介入をレビューする。

検索方法: 

今回の改訂のために、2006年5月18日にCochrane Breast Cancer Group Specialised Registerを検索した。この他に、MEDLINE(1966年~2006年11月)、CINAHL(1982年~2006年12月)、EMBASE(1988年~2006年)、論文の参照文献リストを検索した。進行中および完了した研究プロジェクトについては、Current Controlled Trials(www.controlled-trials.com、2007年9月にアクセス)およびUK National Research Register(www.update-software.com/national/、2007年9月にアクセス)を検索した。当該分野の研究者にも問い合わせた。

選択基準: 

ランダム化比較試験および対照群が設定された準ランダム化試験を検討した。研究には疼痛または不快感の評価が含まれている必要があった。介入がマンモグラフィの質に影響を及ぼす可能性がある場合には、画像の質の評価も必要であった。

データ収集と分析: 

2名のレビューア(DMとVL)が同定した研究をレビューし、選択基準に合致しているかどうかを判定した。隠蔽化、割付け順序の生成、ベースライン時の群間の類似性、ランダム化した参加者全員の解析への算入および割付け後の盲検化を含む質について各研究をレビューした。この2名のレビューアがデータを抽出した。

主な結果: 

女性1671名を対象とした7件のRCTを同定し、レビューに含めた。レビューから、マンモグラフィ前に手順を女性に説明することで疼痛および不快感が減少することが明らかになった。乳房圧迫への女性自身による調節幅を広げることによって撮影中に経験する疼痛を軽減できるが、技師が最初の圧迫をコントロールした場合にだけ撮影の質を維持することができた。技師がマンモグラフィ撮影の圧迫力を減らしても、不快感は変わらなかった。クッションの使用によりマンモグラフィの疼痛は軽減したが、介入群の女性の2%で画像の質が低下した。前投薬としてのアセトアミノフェンは、マンモグラフィの不快感への効果はなかった。介入の差、測定法の不一致、疼痛スケールの検証、マンモグラムの質の評価における相違から、これらの研究の結果は統合できない。すべての結果は個々の研究に基づくものである。さらなる研究が必要である。

訳注: 

監  訳: 尹 忠秀,2008.4.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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