腰痛に対するマッサージ

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著者の結論: 

マッサージは特に、運動および教育を併用した場合に亜急性および慢性の非特異的腰痛の患者に有益であると考えられる。エビデンスから、鍼灸マッサージは従来型のマッサージよりも有効であることが示唆されるものの、この効果については確認する必要がある。これらの結論を確認し、仕事への復帰に対するマッサージの影響を評価し、腰痛に対する介入としてマッサージを実施する場合の費用対効果を明らかにするために、さらに研究が必要である。

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背景: 

腰痛は、現代社会で最もよくみられる犠牲の大きい筋骨格系の疾患のひとつである。マッサージ療法を支持する者は、マッサージによって疼痛および機能障害が最小限に抑えられ、正常機能への回復が早まると主張している。

目的: 

非特異的な腰痛に対するマッサージ療法の効果を評価する。

検索戦略: 

データ開始時から2008年5月までMEDLINE、EMBASE、CINAHLを検索した。また、2006年までCochrane Central Register of Controlled Trials(コクラン・ライブラリ2006年第3号)、HealthSTARおよびDissertation abstractsを検索した。言語に制約はもうけなかった。選択した研究の参考文献および文献レビューの参考文献を選別した。

選択基準: 

非特異的な腰痛の治療としてなんらかのマッサージ(用手または機械的な用具を利用)の使用を検討していたランダム化または準ランダム化試験を適合とした。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが研究を選択し、Cochrane Back Review Groupの推奨基準を用いてバイアス・リスクを評価し、標準化フォームを用いてデータを抽出した。定性分析とメタアナリシスを実施した。

主な結果: 

13件のランダム化試験を選択した。8件はバイアス・リスクが高く、5件はリスクが低かった。1件の研究はドイツ語で発表されており、残りの研究は英語で発表されていた。2件の研究ではマッサージを効果のない治療法(擬似療法)と比較しており、短期的および長期的な追跡調査のいずれも疼痛および機能に対してマッサージの方が優れていることを明らかにした。8件の研究は、マッサージをその他の治療法と比較していた。これらの研究から、マッサージは運動療法と同様の効果があり、関節モビライゼーション、弛緩療法、理学療法、鍼治療およびセルフケア教育よりも優れていたことが示された。1件の研究では、足の反射療法は疼痛および機能に効果がないことを示していた。慢性腰痛の患者に対するマッサージの有益な効果は治療終了後1年以上持続していた。2件の研究は、2種類の異なるマッサージ法を比較していた。1件は鍼灸マッサージの方が従来型(スウェーデン式)のマッサージ法よりも良好な結果が得られると結論付けており、別の研究では、タイ式マッサージは従来型(スウェーデン式)マッサージと同様の結果が得られると結論付けていた。

訳注: 

監  訳: 相原 守夫,2009.2.20

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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