正常妊娠における胎児および臍帯の超音波ドプラ

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著者の結論: 

既存のエビデンスは、低リスクまたは非選択的集団におけるルーチンの臍帯動脈超音波ドプラあるいは臍帯と子宮動脈超音波ドプラの使用が母体あるいは胎児に有益であるという決定的なエビデンスを提供しない。将来の研究は、周産期アウトカムの小さな変化を取り扱うようデザインされるべきであり、防止可能と思われる死亡に焦点を合わせる必要がある。

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背景: 

ルーチンの妊娠管理の主要目的のひとつは、周産期の罹患率と死亡率の減少をもたらす臨床的介入を施行するため、「リスク」胎児を同定することである。臍帯動脈波形の超音波ドプラは「高リスク」妊娠における障害胎児を同定するのに役立ち、従って、「低リスク」妊娠におけるスクリーニング検査として評価するに値する。

目的: 

非選択的低リスク妊娠におけるルーチンの胎児および臍帯の超音波ドプラが産科診療や妊娠アウトカムに及ぼす影響を評価する。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group Trials Registerを検索した(2010年5月)。

選択基準: 

非選択的妊娠における臍帯および胎児の血管の波形を調べるための超音波ドプラと無超音波ドプラとを比較しているランダム化比較試験(RCT)および準ランダム化比較試験。胎児や臍帯の血管と共に子宮血管を評価した研究を選択した。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に研究を含めるかどうか評価し、バイアスのリスクを評価し、データ抽出を行った。

主な結果: 

14,185例の女性を対象とした5件の試験を選択した。報告に含まれたデータが不十分であったため、これらの試験の方法論的質は概して不明であった。低リスクまたは非選択的集団におけるルーチンの胎児および臍帯超音波ドプラは、出生前の産科的な新生児介入の増加をもたらさず、周産期死亡などの実質的な短期の臨床アウトカムに全体的な差を検出しなかった。小児期神経発達などの実質的な長期アウトカムに対する影響を評価するためのエビデンスは入手不可能で、母体アウトカム、とくに心理的影響を評価するためのデータはない。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.3.25

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

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