喘息に対する室内塵ダニのコントロール法

著者の結論: 

室内塵ダニアレルゲンへの暴露低減を目的とした化学的および物理的方法は推奨できない。今回のレビューで対象とした研究と同様の研究をさらに実施する価値があるかは疑問である。その他の種類の研究を検討する場合は、方法論的に強固で、これまでに使用された方法以外の方法を用いて、ダニへの暴露および関連性のある臨床アウトカムを注意深くモニターする研究とすべきである。

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背景: 

室内塵の主なアレルゲンはダニに由来する。ダニアレルゲン濃度を低下させる化学的、物理的およびそれらを組み合わせた方法は、室内塵ダニに敏感な人の喘息症状の軽減を目的としている。

目的: 

ダニ過敏喘息の人の家における室内塵ダニ抗原への暴露低減の効果を評価すること。

検索戦略: 

PubMedおよびCochrane Airways Group Registerを検索した(最終検索2011年7月)。 発表言語に制約は設けなかった。

選択基準: 

室内塵ダニに過敏性のあることが判明している喘息の人を対象に、ダニコントロール法をプラセボまたは無治療と比較したランダム化試験を選択した。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが試験の選択基準を適用し、データを評価した。情報の明確化のため、試験の著者に問い合わせた。

主な結果: 

55件の試験(患者3,121例)を選択した。マットレスのカバーを使用した26件を含む37件の試験で物理的方法が評価されていた。10件の試験で化学的方法が用いられ、8件で化学的方法と物理的方法が併用されていた。試験の多くは質が低く、効果を誇張して報告していると考えられたが、介入の効果は認められなかった。最も多く報告されたアウトカムは朝の最大流量で(患者1,665例)、標準化平均差(SMD)は0.01であった[95%信頼区間(CI)-0.08~0.11]。改善した患者数(リスク比 1.01、95%CI 0.80~1.27)、喘息症状スコア(SMD -0.06、95%CI -0.16~0.05)、および薬剤の使用(SMD -0.05、95%CI -0.17~0.07)のいずれにおいても、統計学的有意差は認められなかった。

訳注: 

監  訳: 尹 忠秀, 2012.2.7

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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