禁煙のためのグループ行動療法プログラム

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著者の結論: 

グループ療法は自助プログラムや他の強度の低い介入に比べて、禁煙を手助けするより良い方法である。集中的な個別カウンセリングに比べ、グループがより効果的であるか、より費用対効果が高いかどうかを評価するに足る十分なエビデンスはない。プログラムで特定の心理学的要素を用いることが、通常含まれる支援や技術訓練よりも勝っていると立証する十分なエビデンスはない。

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背景: 

グループ療法は個人に対して、禁煙のための行動療法の技術を学び、相互に支援し合う機会を提供する。

目的: 

グループ形式で行う禁煙プログラムの効果を自助ツールまたは非介入と比較して調べること、グループ療法と個別カウンセリングの効果とを比較すること、グループ療法に医療従事者による助言またはニコチン代替薬を追加した効果を調べることを目的とした。また、グループ療法の効果を増大させる特定の要素があるかどうか、グループ療法の申し出を受け入れる割合について調べることも目的とした。

検索戦略: 

Cochrane Tobacco Addiction Group Trials Register, MEDLINE, PsycINFOにおいて、行動療法、認知療法、心理療法、またはグループ療法という用語を含むものを検索した(2008年7月)。

選択基準: 

グループ療法と自助、個別カウンセリング、その他の介入または無介入(通常の治療または治療待機対照群)とを比較したランダム化試験について検討した。また、2つ以上のグループプログラムを比較した試験を検討した。最低2回以上のグループ会合を行っており、プログラム開始から6か月以上追跡後の喫煙状態について追跡している試験を採択した。薬物療法の試験で実薬群とプラセボ群の両方にグループ療法が用いられている試験は、要因デザインがとられていない限り、除外した。

データ収集と分析: 

参加者、治療群と対照群の介入内容(プログラムの期間や強度、主な要素)、アウトカム指標、ランダム化の方法、追跡の完全性について、重複してデータ抽出を行った。 主要アウトカム指標は、ベースライン時に喫煙していた患者の、6か月以上追跡後の禁煙とした。禁煙の定義は個々の試験における最も厳格なものを使用し、入手可能であれば生化学的に確認された禁煙率を用いた。追跡できなかった参加者は喫煙者として解析した。効果は禁煙に対する相対リスクとして示した。可能な場合には、マンテルヘンツェルの固定効果モデルを用いてメタアナリシスを行った。

主な結果: 

計53の研究が本レビューにおける1つ以上の比較の選択基準を満たした。13の研究はグループプログラムと自助プログラムとの比較であり、これらではグループプログラムにより禁煙が増加した(N=4375、相対リスク(RR)1.98、95%信頼区間(CI)1.60~2.46)。グループプログラムと非介入の対照とを比較した試験で統計学的異質性が認められたため、プールした効果の推計は行わなかった。グループ療法が同程度の強度の個別カウンセリングよりも効果的であるというエビデンスは認められなかった。医療従事者による助言やニコチン代替薬といった他の治療法に、グループ療法を加えることで追加の効果がもたらされるという限られたエビデンスが得られた。グループ療法に申し出た者がその治療を受け入れる程度にはばらつきがあった。認知行動学的な技術を伸ばす要素を含むプログラムが、これらの要素を含まない、同期間またはより短期間のプログラムと比べて効果的であることは示されなかった.

訳注: 

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