低リスク妊娠に対する妊娠管理の代替パッケージと標準的パッケージの比較

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著者の結論: 

妊婦検診回数がすでに少ない限定的資源の設定において、標準的ケアと比較して、新生児集中治療室入院は減少すると思われるものの、妊娠管理の低妊婦検診回数プログラムに付随して周産期死亡率が高い。女性は標準的妊婦検診スケジュールのほうを好む。標準的妊婦検診回数が少ない場合、胎児や新生児のアウトカムを綿密にモニタリングすることなく、妊婦検診回数を減じるべきでない。

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背景: 

どのくらいの回数の妊婦検診が必要であるというエビデンスなしに妊娠管理(周産期ケア)のための妊婦検診回数は展開した。それぞれの妊婦検診の内容も評価を必要とする。

目的: 

低リスクの女性に対する妊婦検診回数を減少させた妊娠管理プログラムの効果を標準的ケアと比較する。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2010年4月)、および論文の参考文献リストを検索し、当該分野の研究者に連絡を取った。

選択基準: 

少ない回数の目標志向ケアがある場合とない場合の妊婦検診と標準的ケアを比較しているランダム化試験。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが独自に試験の質を評価し、データを抽出した。

主な結果: 

7件の試験(60,000例を超える女性)を選択した:4件は高所得国で個別ランダム化を用いて行われた;3件は低~中所得国でクラスターランダム化(診療所がランダム化の単位)を用いて行われた。標準的ケアの妊婦検診回数は様々であり、低~中所得国試験で妊婦検診回数はより少なかった。高所得国の研究では、低妊婦検診回数群の女性は平均8.2~12回通院した。低~中所得国では、低妊婦検診回数群の多くの女性の通院回数は5回未満であった。しかし、これらの試験において、妊婦検診の内容および回数は、より「目標志向」になるために変化した。周産期死亡率は低妊婦検診回数群において標準的ケア群におけるよりも高く、この差は統計学的有意性に対して境界域であった(5件の研究;リスク比(RR)1.14;95%信頼区間(CI)1.00~1.31)。サブグループ解析において、高所得国で死亡数は少なく(32/5108)、明らかな群間差はなかった(2件の試験;RR 0.90;95%CI 0.45~1.80);低~中所得国では、周産期死亡率は低妊婦検診回数群で有意に高かった(3件の試験;RR 1.15;95%CI 1.01~1.32)。低妊婦検診回数群で新生児集中治療室入院が少なく、これは有意性に対して境界域であった(RR 0.89;95%CI 0.79~1.02)。報告された他の臨床的アウトカムに明らかな群間差はなかった。全ての設定で、妊婦検診回数が少ないスケジュールに対する女性の満足度が低く、次の妊婦検診までの期間が長すぎると感じていた。妊婦検診回数が少ないほど低費用であると思われる。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.7.12

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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