低出生体重児を出産するリスクが高い女性に対する妊娠中のサポート

著者の結論: 

妊婦は、家族の世話をするというサポートや友人や医療従事者のサポートを必要とする。妊娠中に追加的サポートを提供するプログラムが低出生体重児や早期産児の出産を予防する可能性は低いが、出産前入院や帝王切開の可能性を減じるのに役立つと思われる。

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背景: 

複数の研究が、社会的不利と出産時低体重とが関係することを一貫して示している。多くの国々は、低出生体重児を出産するリスクがあると考えられる女性に対して特別な援助を提供するプログラムを有する。これらのプログラムには助言やカウンセリング(栄養、安静、ストレス管理、アルコール、娯楽薬使用について)、具体的な援助(例えば、妊婦健診への送迎、家事手伝いなど)、精神面のサポートなどが含まれる。プログラムは、医療従事者、特別に訓練された非専門家ワーカー、あるいは非専門家ワーカーと専門家ワーカーの組み合わせの多くの専門分野からなるチームにより行なわれる。

目的: 

主要目的は、早期産または出産時体重が2500g未満のいずれかであるか、または両方にあてはまる児を出産するリスクが高いと考えられる女性に対しての追加的な社会的サポートを提供するプログラムの効果を、ルーチンケアと比較・評価することであった。二次的目的は、サポートの有効性が、開始のタイミング(妊娠初期と妊娠後期)または提供者の種類(医療従事者か非専門家女性)によって影響を受けるかどうかを明らかにすることであった。

検索方法: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Registerを検索した(2010年1月)。

選択基準: 

専門家(ソーシャルワーカ、助産師、看護師)または特別に訓練された非専門家によってリスク妊婦に提供される追加的サポートをルーチンケアと比較したランダム化試験。追加的サポートを家庭訪問時または妊婦健診の間のある形での精神的サポート(例えば、カウンセリング、元気づけ、共感的傾聴)および情報や助言、またはその両者と定義し、具体的な援助(例えば、妊婦健診への送迎、家庭で他の子供たちを世話する手伝い)を含むことができる。

データ収集と分析: 

2人のレビューアが方法論的質を評価した。ダブルデータ入力を行った。

主な結果: 

17件の試験(12,264例の女性)を選択した。リスク妊婦に対する追加的な社会的サポートを提供するプログラムは周産期アウトカムを改善しなかったが、出産前入院(3件の試験;n=737;RR 0.79、95%CI 0.68~0.92)や帝王切開(9件の試験;n=4522;RR 0.87、95%CI 0.78~0.97)は低下した。

訳注: 

監  訳: 江藤 宏美,2011.3.1

実施組織: 厚生労働省委託事業によりMindsが実施した。

ご注意 : この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、Minds事務局までご連絡ください。Mindsでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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